CPAPを長くつけるこつは?

CPAPはマスクを装着して空気が鼻から押し込まれる装置です。いろいろな違和感を感じることはあるでしょう。

装着したその日からまったく問題なく4時間以上装着できる方もいます。

一方で、5分もつけられない方もいらっしゃいます。

CPAPを長くつけれるようになるコツについてまとめてみました。

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CPAPに慣れるまで3ヶ月は頑張ってみよう

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装着することに慣れる

毎日、短い時間でもよいのでつけましょう。初めは30分つけることができたらOKです。寝る前にCPAPを装着する行為になれます。

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徐々に装着時間を伸ばす

30分つけることができたら、目が覚めるまでつけましょう。途中で目が覚めたり、マスクがずれたりするまで装着します。

90分を一つの目安にします。その理由は、眠り始めて最初の90分間に最も深い睡眠がくるからです。

徐々に装着時間が長くなることで自信がついてきます。目標は1日4時間以上の装着です。3ヶ月を目安にゆっくりと慣れていきましょう。

まずは30分間、次は90分間、最終目標は4時間以上(3ヶ月くらいかけて)

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長く装着できない理由を探しみてる

CPAPを続けることができない理由は人それぞれです。それぞれの原因への対応について以下にまとめていますので、ご確認ください。

閉塞性無呼吸は自覚症状はなくても体にダメージを与えます。CPAPは健康を維持するための治療ですので、なんとか続けれるように工夫していきます。

息が苦しい、風が強い問題

息が苦しく感じる原因は?

CPAPは持続的に空気を送り込む装置です。そのため、息を吸う時も吐く時も空気の圧力がかかります。

息を吐く時に押し戻されるような感じがあります。

改善のポイント

鼻呼吸を意識する

口を閉じて呼吸を行います。口を開けると鼻から入った空気が口に抜けて不快に感じます。

鼻でゆっくり空気を吸って、空気とぶつかりを感じつつもゆっくりと鼻から吐きます。繰り返していると徐々に慣れていきます。

設定を調整する

装着してすぐの空気の圧力を低めから開始する機能があります。徐々に圧力が上がっていきます(ランプ機能)。

かかる空気の圧力を低めにすることもあります。ただし、圧力が低すぎるとCPAPの効果を十分に得られなくなることがあります。

マスクが合わない問題

マスクが合わない原因は?

人それぞれで顔の形が違うので、フィットするマスクも異なります。サイズも小さかったり、大きかったりすると違和感を感じるでしょう。

マスクのフィッティングは重要です。マスクをしっかり圧着することで効率よく空気を鼻の中へ送り込むことができます。締め付けが強すぎると痛みを感じるかもしれません。弱いと圧着が悪くて空気が漏れる原因となります。

改善のポイント

合うマスクを探す

CPAPのマスクにはいろいろなタイプがあります。自分に合うマスクを探しましょう。

実はCPAPのマスクはいくつかの種類があります。サイズを変えたり、形状を変えてみましょう。きっとあなたに合うマスクが見つかると思います。鼻の穴の覆い方や、チューブが接続される場所など合う形状を見つけましょう。

CPAPの管理をしてくれる業者さんに相談することもできます。

フィッティングをやり直す

マスクをつける位置やベルトの位置、締め付ける強さなどを調整してみましょう。

鼻や口が乾燥する問題

鼻や口が乾燥する原因は?

鼻が乾燥する

CPAPは通常室内の空気が使用されます。そのため、室内が乾燥していたり、温度が低いと押し込まれる空気の湿度が低くなり乾燥の原因となります。

鼻の中が乾燥して痛くなったり、鼻血が出たりします。

口が乾燥する

口を開けた状態で眠っていると口が乾燥します。口の渇きを感じたり、喉が痛くなったりします。

改善のポイント

部屋の温度・湿度を調整する

エアコンや加湿器を使用して、室温を快適に調整します。

CPAPに専用の加温・加湿器をつける

CPAPには専用の加温・加湿器があります。鼻や口の中の乾燥が改善しないようなら、医療機関に相談しましょう。

口を閉じて寝る

特に口の渇きが強い方は、口を開けて眠っている可能性があります。口が開くと、鼻から入ったCPAPの空気が口に抜けてしまいます。口を閉じて寝ましょう。

【口を閉じて寝る方法】

  • 鼻呼吸を意識して、習慣にする
  • 口テープを使用する
  • チンストラップを使用する

よく眠れない問題

よく眠れない原因は?

睡眠に関わる問題の一つとして睡眠時無呼吸症候群があり、その治療の一つがCPAP治療になります。睡眠を障害する他の要因がある場合、覚醒してしまう原因となります。

CPAPを使用していても、寝つきが悪い、途中で目が醒めて眠れなくなる、朝早い時間に目が醒めるなどの睡眠障害がある場合は、いわゆる不眠症が併存しているかもしれません。他には、CPAPの効果が不十分である可能性や膀胱機能障害による頻尿などが上げられます。

改善のポイント

不眠症を疑う

よく眠れない原因に不眠症があるかもしれません。睡眠を改善する方法を試してみてください。それでも改善なければ医師に相談しましょう。

CPAPの効果が不十分

CPAPはきちんと装着されていても効果が不十分な可能性があります。

CPAP装置は装着中に無呼吸の程度を自動で測定しています。その値を参考にして不十分だと判断した場合は、CPAPの空気の圧を上げたりします。

泌尿器系の機能が悪いかも

特に頻尿により睡眠が障害される場合、前立前や膀胱の機能が低下(前立腺肥大、神経因性膀胱、過活動膀胱など)しているのかもしれません。日中も頻尿や尿漏れなどの症状があれば、泌尿器科を受診しましょう。

音がうるさい

CPAPの作動音はかなり小さいですが、眠れないと気になることがあります。その時は、耳栓をお勧めします。寝返りをうっても痛くないような素材の耳栓を試してみてください。

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