「尿路結石」を合併した高尿酸血症の治療

尿路結石が出来やすいのは以下のような状況です。

  • 尿量低下・水分摂取不足
  • 持続する酸性尿
  • 尿中尿酸排泄量の増加

尿路結石を予防するためのポイントは以下の三つです。

尿路結石を予防するポイント
  1. 水分をしっかり(1日 2L 以上)とる
  2. プリン体を多く含む食事を控える
  3. 尿をアルカリ性に

には水分をしっかり(2L以上)摂取して、結石の元となる物質の濃度を低くして固まりにくくします。尿中の尿酸が増えると固まりやすくなるので、プリン体を多く含む食事を控えます。

また、尿のpHが酸性になると尿酸は結晶になりやすくなるため、尿をアルカリ性にすることも結石をできにくくします。

薬物治療

尿中に尿酸が増えると結石ができやすくなるので、尿酸排泄促進薬は勧められません。

尿路結石の既往があったり、尿路結石を有している高尿酸血症の患者さんには尿酸生成抑制薬が選択されます。

尿酸生成抑制薬により尿路結石の再発が抑えられるとする報告があります。

尿をアルカリ性にするには尿アルカリ化薬(クエン酸製剤)が使用されます。用量を調整して尿pHを6.0-7.0に維持します。

尿アルカリ化薬

クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム水和物配合製剤(商品名:ウラリット配合錠など)が使用されます。

効能:痛風並びに高尿酸血症における酸性尿の改善・アシドーシスの改善

用法・用量:通常成人 1 回 1g を 1 日 3回経口投与するが、尿検査でpH6.2から6.8の範囲に入るよう投与量を調整する。

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