いろいろな心電図計

不整脈の診断は心電図で行われます。

不整脈が発生していない時の心電図をみても診断はつきません。不整脈にも持続するタイプとたまに出るタイプがあります。たまに出るタイプの不整脈を見つけるためにいろいろな心電図の装置を駆使します。

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12誘導心電図(通常の心電図)

いわゆる「心電図」とよばれる検査です。

病院や検診で測定する心電図は、胸に6つの電極、両手と両足に電極をつけて測定します。心臓の微弱な電気をいろいろな方向から測定することで、多くの情報を得ることができます。

12種類の波形が記録されるので、12誘導心電図と呼ばれます。

記録時間通常は10秒間程度。3分間測定することもあります。
不整脈の頻度脈不整が持続している、症状が続いている

ホルター心電図(24時間心電図)

24時間連続で心電図を記録する装置です。

装着したまま生活をしてもらいます。多くの医療機関で行うことができます。

24時間しか記録できないので、毎日不整脈が出ている方でないと見つけられないかもしれません。

記録時間通常は24時間
不整脈の頻度1日に数回症状がある不整脈。

イベントレコーダー(1〜2週間)

ホルター心電図と似たような装置で、1週間から2週間の心電図を記録する検査です。装着したまま生活をしてもらいます。限られた医療機関で行うことができます。

記録時間1週間〜2週間
不整脈の頻度数日に一回程度は症状がある不整脈

携帯型心電計(発作時に測定)

症状があった時に手のひらや胸に押し当てて心電図を記録する装置です。

不整脈はいつ発生するかわかりません。この装置を持ち歩いて、症状があったときすぐに記録できます。

個人での購入も可能です。貸出できる医療機関は限られます。

記録時間記録時間:30〜60秒間(症状があるときに測定できます)
不整脈の頻度月に1、2回または数ヶ月に1回程度

植込み型心電図記録計

胸の前面の皮下に植え込むタイプの心電図記録計です。

繰り返す失神の原因精査に用いられます。失神は原因の特定が難しいことが多く、診断に非常に有用です。

また、原因不明の脳梗塞を生じた患者さんの中には、心房細動という不整脈が原因であることがあります。心房細動検出に有効です。

体の外から測定器を当てて、内部の記録を確認することができます。電池の寿命は3〜4年程度です。

記録時間機械が自動で不整脈を検出し、内部に記録します。
電池の寿命は3〜4年程度
不整脈の頻度月に1、2回または数ヶ月に1回程度

スマートウォッチ(自己管理)

スマートウォッチのなかには心電図を測定できる腕時計があります。

症状があった際に、心電図の記録が可能です。不整脈の検出だけでなく、自己管理のツールとして有用性が高いものです。個人的に購入していただくことになります。

記録時間記録時間:30〜60秒間(症状があるときに測定できます)
不整脈の頻度任意の頻度。毎日の健康観察にも活用できます。
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