コンテンツ
特徴
小腸コレステロール トランスポーター阻害薬(エゼチミブ)は小腸でのコレステロール吸収を抑えることで、血液中のLDLコレステロールを下げる薬です。
LDLコレステロールを下げる効果
肝臓に取り込まれているコレステロールは、胆汁に含まれて小腸に排出され再度吸収されます。また、食事由来のコレステロールも小腸で吸収されます。
コレステロールが小腸で吸収される時に、小腸コレステロールトランスポーターという物質が重要な役割を担っています。本剤はこの小腸コレステロールトランスポーターの働きを阻害することで小腸から取り込まれるコレステロールを減らします。
単剤でもスタチンと併用しても使用することができます。
副作用
- 消化器症状:便秘、下痢、お腹が張る感じなど
- 過敏症:アレルギー症状
- 横紋筋融解症:筋肉が激しくダメージを受けて痛みや倦怠感が生じた状態。非常に稀。
- 肝機能障害:倦怠感や黄疸などの症状が見られる場合は、肝機能障害を疑います
注意事項
上記のように副作用の可能性がありますが、頻度は多くはありません。
ただし、上腹部が張った感じや強い倦怠感などがありましたら、主治医にご相談ください。
小腸コレステロールトランスポーター阻害薬の種類
小腸コレステロールトランスポーター阻害薬は基本的には1剤のみです。
- エゼチミブ(商品名:ゼチーア)
エゼチミブとスタチンの配合剤もあります。
- アトーゼット配合剤(エゼチミブ+アトルバスタチン)
- ロスーゼット配合剤(エゼチミブ+ロスバスタチン)
- リバゼブ配合剤(エゼチミブ+ピタバスタチン)