たばこは体に悪い!とわかっていてもたばこを吸う人はいます。以前よりも喫煙者は減っているようです。しかし、成人男性の喫煙率は以前として高く(27.8%)、最近の調査でも約1400万人が喫煙しているようです(JT調査)。
たばこを明らかに健康を害します。たばこに含まれる何が悪いのかを知り、たばこをやめるモチベーションを高めましょう。
たばこに含まれる有害物質
たばこには多くの有害物質が含まれていることがわかっています。
- ニコチン
- 一酸化炭素
- タール
- フェノール
- 煙の小さい粒子
- アンモニアとホルムアルデヒド
- がんに関連する化学物質
それぞれについて解説します。
ニコチン
【ニコチンの特徴】
- たばこの中毒性に関与しています
- 脳に作用して興奮状態や鎮静状態にします
- 脈拍を増やしたり心臓の収縮を過剰にすることで心臓に負担をかけます
- 血管を収縮させる作用により血流が低下します
- 動脈硬化は進みやすくなり、かつ血栓ができやすくなります。
- 心筋梗塞を起こしやすい要素が多く、リスクは非常に高くなります。
- 体の中で代謝されたものが発がん性を有します。
一酸化炭素
体に取り込まれた酸素は赤血球のヘモグロビンと呼ばれるたんぱく質と結合して全身に運搬されます。喫煙により取り込まれた一酸化炭素は酸素よりも強力にヘモグロビンと結合します。
赤血球に酸素よりも一酸化炭素がくっついてしまうので、全身に運搬される酸素の量が減ることで各臓器が酸欠状態になります。
タール
粘着性のある物質ですすのようなものです。発がん物質を含みます。気管支や肺にベッタリとタールがくっつきます。
フェノール
気管や気管支の表面は小さい毛のような細胞でカバーされていて、軌道の表面を清潔に保ち菌やウイルスの侵入を防いでいます。
フェノールはその防御機構を破壊し、感染しやすくなります。
アンモニアとホルムアルデヒド
喫煙で発生するアンモニアやホルムアルデヒドや刺激性があるため、目、鼻、のどを刺激します。
がんに関連する化学物質
たばこの煙にはすでに発がん性が証明されている物質が多く含まれています。
たばこ中毒になる理由はニコチン
たばこをやめられてない理由の一つがニコチンの中毒性です。ニコチンを取り込むと脳でドーパミンが放出され、気分が楽になったり、集中力をあげたりします。
ニコチンの効果は長く続きません。
ニコチンの効果が弱くなると、脳はドーパミンを求めるようになります。たばこを吸う時間が長くなり、吸う回数が増えます。
一度、ニコチンに依存してしまうとニコチンが切れてくると離脱症状が出てきます。
ニコチンによる幸福感と離脱症状の恐怖から、たばこ中毒になっていきます。
- 集中力の低下
- 緊張
- 落ち着かない
- イライラする