特徴
SU薬は膵臓のSU受容体に作用し、インスリン分泌を増やすことで血糖値を下げます。作用機序から低血糖のリスクがあります。
インスリンが増えるので体重が増えることがあります。
血糖値を下げる作用
血液中のグルコース濃度(血糖値)が上がると、膵臓のβ細胞からインスリンが分泌されて血糖値を下げるべく肝臓や筋肉、脂肪へ作用します。
膵臓のβ細胞にはスルホニルウレア(SU)受容体があり、この受容体がインスリン分泌に関係しています。
SU薬は、SU受容体に作用しインスリン分泌を増やします。
副作用
- 低血糖:低血糖の症状には自律神経症状、中枢神経症状、大脳機能低下による症状があります。動悸や冷や汗、疲労感や脱力感があり、重症になると意識障害になります。詳しくはこちら。
- 体重増加:インスリンの分泌が増えることで、脂肪組織に作用して体重が増えることがあります。
- 肝機能障害:非常にまれ。倦怠感や食欲不振、黄疸などあれば速やかに相談しましょう。
- 無顆粒球症:非常に稀。感染しやすくなる。高熱や寒気などがあれば速やかに相談しましょう。
注意事項
糖尿病の薬にの中でも低血糖が起きやすい薬です。低血糖の症状を知っておきましょう。そして、低血糖の対応についても準備しておきましょう。
SU薬の一覧
一般名 | 商品名 | 特徴 | 用法・用量 |
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グリメピリド | アマリール | チアゾリジン薬との合剤あり | 1日1〜2回 0.5~1mg(食前または食後)から開始(通常は1〜4mg、6mgまで) |
グリベンクラミド | オイグルコン | 1日1〜2回 1.25~2.5mg(食前または食後)から開始(10mgまで) | |
グリクラジド | グリミクロン | 1日1〜2回 40mg(食前または食後)から開始(通常は40〜120mg、160mgまで) |